6月 05
宣和堂映画 小説
と言うワケで『下妻物語』、『嫌われ松子の一生』、『パコと魔法の絵本』の中島哲也監督の『告白』を見に行きました。何というか…ものすごくエグイお話です。R15映画なのも納得。いつもの中島映画ではないのですが、成る程中島監督だ…と納得。人を呪わば穴二つ…と言う言葉も浮かびつつ、最後には何だか爽快という不思議な映画でした。と、以下ネタバレです。
◇適当なあらすじ◇
高校教師・森口悠子は担当クラスの教室で教職を辞することを生徒に告げる。理由は愛娘・愛実の死。そしてそれは事故ではなく事件、殺人事件であり犯人はクラスメイトの中にいるという。少年Aと少年Bとしながらもクラスメイトには分かる形で淡々と告白する森口は、愛実が誤ってプールに転落したという警察の捜査を蒸し返すことはしないという。しかし、娘を殺した者達を許さないと、少年達に復讐を宣告するのだった…。
とにかく表現がエグくて、中学校にありがちな陰湿ないじめの手段がこれでもかこれでもか!と出てきます。学園モノではありますが、人死にが出てきます。おまけにスプラッタ映画でもないのに血がドバドバ流れます。テレビで見るような凶悪犯罪の再現ドラマのようなシーンが山積みで胸くそが悪くなります。なので万人に対しておすすめできる映画ではありません。性的な表現はそんなにありませんが(精々がミニスカに泥が掛かるシーンが何だかやたらエロいくらい)、納得のR-15映画です。
ですが、神経磨り減らしながら合法的に(倫理的ではありませんが)復讐を果たす森口悠子の鬼気迫る描写は、松たか子の確かな演技力を感じさせました。ラストシーンまで息詰まりました。感服するしかないですね…。ラストの「なんてね?」は背筋が凍りました。少年法の理不尽を正にドッカーン!と打ち砕く凄いキャラクターです。
子供側も誰にも肩入れできない見事さでしたね。少年Aも少年Bも救いがたいワケですが、それなりに説得力あってリアリティーがあります。成る程こう来ちゃうのか!今の子ならAKB48聞くよねwwミヅホもああいう女子高校時代にいたなぁ~と言う感じで…。冷蔵庫恐いデス。
木村佳乃の母親振りもステレオタイプのモンスターペアレントでしたが、身勝手な人としてナカナカ説得力あるという…。
ウェルテルもウザさ満点でしたけど、この人悪い人じゃないんですよねぇ…。ウザイだけで…。でも、この人がキャストで三人目に来るのは何か違うんじゃないかなww
ほぼモノローグだけで構成されているという原作に沿う形で、それぞれの登場人物の告白…という形で話は展開してきます。モノローグをああいう形で処理するんだ…というのが流石は中島哲也監督という所。精神に異常をきたした人物のシーンは流石は中島監督という秀逸の出来でした。もっとも、そこしか”いつもの中島監督”は出て来ないんですけど。
それにしても、現代の復讐モノとしては実に傑作ですね。ちょっと『絡新婦の理』を思い出しました。それにしても松たか子凄い。実に怖い。人には勧めませんけど自分は面白かったデス。どういう勧め方したらいいのか検討つかないので…。
あと、関係ないですけど、パンフレット買ってフンフン見てたら、エライ老けてると思った少年Aの母親と父親が自分よりも年下だった…。結構ショックだけど、自分も13歳の子供がいてもおかしくない年だったことを思い出したりしたのでした。Oh!No!
と、一応、原作小説を買ってきたんですが読めるような心境になるまで時間が掛かりそうです。結構重たかったですよ。
5月 09
宣和堂映画
と言うワケで、『劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル』を見に行ってきました。至っていつも通りのトリックでした。エンディングが鬼束ちひろじゃなかったのが唯一いつも通りじゃなかった点でしょうかねぇ…。決して期待以上の出来ではないんですけど、期待通りの展開と期待通りのオチですね。こう来なくっちゃ!
夏帆は…『天然コケッコー』の頃は良かったのになぁ…。佐藤健は岡田以蔵よりも人斬ってきたような表情で良かったです。『龍馬伝』でも最終的にはああいう感じになるのかなぁ…。松平健はやっぱり現代劇に出て来るとおかしい体格してますよねw失礼ですが大爆笑しちゃいましたw
5月 03
宣和堂映画 小説
と言うワケで、行ってきました映画『武士道シックスティーン』。全体的には磯山選手に「ヌルいことやってっと、殺すぞ!」と言われかねない内容でした…。アイドルムービーですね。いや、知ってましたけど、なんというか税金ですからしょうがない。以下続きます。ネタばれてますかね…。
まあ、成海璃子はがんばって磯山さんに近づこうとはしてたんですが、なんだろう…原作で魅力だった部分が削ぎ落ちちゃってるというか、磯山さんはあんな短いスカート履かないだろうし(多分、かっこ悪くても膝下丈のスカート履く)、丸くないと思う。彼女独自のユーモアも殆ど出てこないのでちょっと物足りないですね…。意図があってそうしてるとも思えませんから、磯山さんはあんなこと言わないwwという場面が続出です。全中二位じゃなくて一位だったし…怜那が出て来ないとはいえちょっと違和感が…。あと、人殺しのような目ではなかったよねぇ…。ただ、ミニスカで胡座かく成海璃子はナカナカ良かったです。
早苗は…まあ、あんなもんだろうしなぁ…。北乃きいだったんですが、何故か堀北真希と勘違いしててガッカリ感が…。なんで勘違いしたんだろう…。ただ、足裁きが日舞という設定はスポーンと抜けてました。元々強いと言うコトになってました。なんだそりゃ?
後は…お父さん二人ですかねぇ…。磯山父は厳しくて言葉少ないけど、割と子供突き放したところのある親父さんなのに、磯山選手の試合は全部観戦してたりビデオ撮ったりして結構出来た人です。なのに、映画版は玄明先生と一体化した上に全然出来てない大人になっちゃってるので、娘に謝っちゃったりするので、ちょっと…。
甲本父は…板尾創路だったので写真出てきた段階で吹きました。あと、甲本父の新発明品=眼鏡無し3D画像再生機で再生される映像が、”Star Wars“のレイア姫のパロディーでした…。つまんなかったかなぁ…面白かったから大爆笑したら場内シーンとしてたんですが…。割と早苗を励ますセリフは良かったですね。
正直剣道シーンは引きばっかりで、思ったより迫力無かったですね…。早苗が何で凄いのかよく分からなかったし…。小説読んでるときは試合は主人公目線だったので、CCDでもつけてるイメージだからナァ…。この辺はもしかしたらアニメとかの方が良いのかな…と思ったくらい。ワンクールで綺麗に終わりそうだしダメかなぁ…。萌えないからダメか…。
ともあれ、映画では最終的に磯山さんが悩むのは父親の言いつけ通りに剣道やってたけどコレで良いのか?という、割に青春映画では当たり前の結論に……。オイオイ!武士道どこ行ったんだよ!磯山選手の武士道は!と、突っ込みたくなりました。コレじゃ映画全編チャンバラダンスじゃネーか!
総じて言えば、DVDスルーが妥当の映画ですね。…WOWOWが制作に入っているので地上波に来るにはちょっと時間かかるでしょうし、やっぱりDVDでしょうねぇ…。ガッカリしたから原作読もうかな(『蒼穹の昴』と言いこんなのばっかり)。
4月 25
宣和堂映画 辮髪
と言うワケで、ワザワザ川崎までIMAX3D見に行ってきましたよ”Alice in Wonderland(邦題:アリス・イン・ワンダーランド)”。思ったほどティム・バートンしていなかったので、実際の所、同じ役者で同じ監督なら自分は”Edward Scissorhands“の3D版みたいナァ…という思いの方が強かったりしたわけです。
原作の”Alice’s Adventures in Wonderland(邦題:不思議の国のアリス)”や”Through the Looking-Glass, and What Alice Found There(邦題:鏡の国のアリス)”をそのまま映像化したわけではないのですが、画面からは原作に対するリスペクトに溢れてました。特に小物類や服飾関係は違和感なく見られたと思います。
内容についてどうこういう話でもないんですが、パンフレットを見てみると意外とオリジナル要素はあるみたいです。随分前に読んだきりだったので、ちょっとしたエピソードに原作のテイストを感じてニヤニヤする程度でした。
で、映像的には宙に浮いていて、時折透明になる!チェシャ猫は3D映像として面白かったデス。あとは、常に手を舞うように上げているアン・ハサウェイ演じる白の女王は際立ってました。映画館出るとみんな手を上げたくなる仕草でした。トランプの兵隊も赤の女王の配下はちょっとヱヴァ弐号機っぽかったです。白の女王配下は白騎士物語っぽかったんですが、マイナーな話になりますからやめときます。
自分は吹き替え版見たんですが、赤の女王が朴璐美で白の女王が深田恭子だったのが意外…あってましたね。聞き覚えのある声だけど…とは思ったモノのナカナカ出てきませんでした。成る程!フカキョンは日本版作るんだったら白の女王やって欲しいくらいでした。一見善良そうで腹黒い部分もある人ってフカキョン合いそうですし。
”Avatar(邦題:アバター)”に比べると、3Dありきという内容ではなかった様に感じます。エンドロール見てもどうやらティム・バートンは箱庭的な世界を3Dで表現したかったみたいですね。自分はこのエンドロール凄い好きです。
もっとびっくり箱みたいにビョンビョン飛び出す映画かと思ったんですが、予告の”Tron Legacy”の方が余程ビュンビュン飛び出してましたね。と言うコトで公開されたらやっぱりトロン見に行こうと思います。
と一言だけネタバレの感想を追記で。
最後にディズニーの中国展開へのメッセージとも取れる「これからの時代は中国よ!」というアリスのセリフで物語の幕引きとなるわけですが、どうせならそこで辮髪の清人が出て来れば、自分の中でこの映画のランクは更に上がったと思います。ビクトリア朝のイギリスが舞台ですから、まだ中国大陸は辮髪に溢れていたわけですからね。
1月 18
宣和堂映画, 歴史
と言うワケで、土曜日にワザワザ上京して見に行ってきましたよ?องค์บาก 2(英題:Ong Bak 2、邦題:マッハ!弐)。と言うワケで以下ネタバレ。知りたくない人は回れ右。
あらすじ
ジャーンジャンジャン!ドシュ!バサバサ!
俺はトニー・ジャー演じるところのティン。
時系列がわかりにくいけど、東の王国の四大将軍シハーデーチョー侯の一人息子だ1。
よく分からないけど親からは踊りの修行のためと寺院に放り込まれた。
幼女と愉しくダンシングライフも愉しいかと思ったが…そうも言ってられなくなった。
東の王国の重臣・ラーチャセーナがクーデターを起こし、父・シハーデーチョー侯をだまし討ちにしたのだ!
俺は裏切り者達から命を狙われながら、何とか父上、母上の元に辿り着いた。
しかし、あと一歩のところで、二人とも目の前で黒ずくめの男に殺されてしまう。
命からがらその場を逃げ出したモノの、今度は奴隷商人に見つかり売り飛ばされそうになっちまった。
冗談じゃない!俺には使命があるんだこんなところで油売ってる暇なんぞ無いんだ!
競売にかけられようとしたときに、奴隷商人にパンチをくれて逃げようとしたが、そいつがいけなかった。
怒ったやっこさんは今度は俺をワニの井戸に放り込みやがった。なんてこった!
ぬかるみの中をワニと戦っていると、いきなり爆音が炸裂した…。
な、なんだ?見る間に奴隷商人達は切り伏せられたり逃げ出したりしている。
どうやら山賊のお出ましのようだ。どちらにしろ、俺はワニを倒さない限り助からないことには変わらない。
ガルーダ翼峰の山賊と名乗る一団の首領・チューナンは俺にナイフを投げてこういった。
己の人生は自分で切り開け!
お言葉に甘えさせてもらうことにした。俺はこんなところで死ぬわけにはいかないのだから…。
え~嘘っぽいですが序盤まではこんな筋です。全然マッハ!!!!!の続編じゃないです。例えるならFFのナンバリングタイトル並に前後の繋がりがありません。
この後、主人公・ティンはイスマイール派の山の老人のようなチューナンの元で、居合や剣術、酔拳などの功夫をたんまり仕込まれて立派な山賊になり、行く行くはアサシンしてやるぜ!という感じにストーリーは進みます。
ただ、説明的な台詞があまりないため、ティンが何考えてるのか分からなかったり、なんでこんな状況になったのか分からないきらいがあります。アクション→回想→アクション→ゾウ→アクション→忍者→忍者→ゾウみたいな感じなので、脳内補完しないとワケが分からなくなること請け合いです。
と言うワケで、やっぱりアクションはガチンコで迫力はあるんですが、ゾウ×忍者とかゾウの足下で斬り合いとか、何人殺してもマドハンド並に増殖する忍者とか、死なないはずだよ鉄布衫!とかはかなりうんざりしました。あと、ムエタイ期待したら案外、功夫と剣術や鎖鎌がやたら出てきて、え?という感じになります。
そうそう、山賊のカンフーマスターがショウブラ辮髪でした。また図らずも行く先々で辮髪に出くわすスキルが発動中の模様です。
まあ、The Sixth Senseと同じくワンアクションの映画なので、途中経過は正直ストーリー上はどうでも良いんですけどね。
という感じで、色々ネタバラしておきながら最終的な感想はぼかしとこうかと…。個人的には面白かったと思います。それにしても、タイの歴史に詳しくない上に、あんまりにも話がわかりにくかったのでパンフ買ったんですが、ほとんどストーリーには触れてませんでした…。やられた!!
- 劇中こんなことを言ってた様な気がする。が、ググるとシハーデーチョーは王様という説明が多い…。だったらシハーデーチョー王とティン王子で良いと思うのだが…。 ↩
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