- 2008/05/24 土
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と言うワケで、続けて読んだ万城目学『ホルモー六景』角川書店。『鴨川ホルモー』も読む人を選ぶと思ったけど、コレは、その『鴨川ホルモー』を読んでいないとさっぱり面白さが理解できないと思われる。逆に『鴨川ホルモー』が好きだという人には、無条件で勧められる。
と言って続編ではなく、時間軸としては『鴨川ホルモー』と同時期か、それよりもかなり前の時期の話が多い。題名の六景からも分かるように、オムニバス形式の外伝集と言ったところ。時折、安倍、高村、楠木が出てきて、第五百一代の祇園祭宵山戌の刻の"四条烏丸交差点の会"直前の様子も描かれるが、続きが気になるヤキモキした状態で終わっている。以下、各景の簡単な内容をメモ。
と言って続編ではなく、時間軸としては『鴨川ホルモー』と同時期か、それよりもかなり前の時期の話が多い。題名の六景からも分かるように、オムニバス形式の外伝集と言ったところ。時折、安倍、高村、楠木が出てきて、第五百一代の祇園祭宵山戌の刻の"四条烏丸交差点の会"直前の様子も描かれるが、続きが気になるヤキモキした状態で終わっている。以下、各景の簡単な内容をメモ。

- プロローグ
第五百一代"四条烏丸交差点の会"に向かう安倍と高村の様子が描かれる。
- 第一景 鴨川(小)ホルモー
第五百代京産大玄武組の二人静=貞子と彰子の話。コレを読むと、『鴨川ホルモー』本編で安倍が欠席した京大青龍会が何故?最強と言われた京産大玄武組に勝てたのかが分かる。それより何より、扉に書かれた鴨川の東華菜館に涙した。でも、この話に出てくる一条が同志社なのが気になる。
- 第二景 ローマ風の休日
楠木ふみのバイト先での話。そう言えば、本編でもイタリア料理屋でバイトしているとか言うコトが書いてあった。
- 第三景 もっちゃん
安倍と、その友人のもっちゃんの話…というか、"四条烏丸交差点の会"で使用される銀の懐中時計の話。まさかココでこう来るか。
このエピソードで、"四条烏丸交差点の会"後の三条木屋町居酒屋「べろべろばあ」で行われる宴会の予約人数が九十人であることが明らかに…。
- 第四景 同志社黄龍陣
芦屋の元カノの話。『鴨川ホルモー』本編でもシバシバ触れられていながら、正面から語られることがなかった山吹巴メインの話。本編ではいけ好かないが爽やかスポーツマンとして通っている芦屋が、空気読めない上に実に情けない男として描かれている。と言うか、こんなに気っ風が良い姐さんなら本編にも出してくれよ!
ちなみに、この話で芦屋のフルネームが芦屋満というのを知るまで、彼が芦屋道満をもじったキャラだと言うコトに気がつかなかった。と言うことで、同志社大学の方々大喜びするんじゃないかと思う。あと、客観視された高村が妙におかしい。
短編連作ってこういう風に伏線がガチッと噛み合うと、凄く面白いな。
- 第五景 丸の内サミット
井伊直子、酒井、榊原康、本多忠と、何故か徳川四天王をもじった人たちの東京での合コン話。
合コンで居合わせた井伊直子は龍谷大学朱雀団第四百九十八代会長、榊原は京都産業大学玄武組第四百九十八代会長。京極ホルモーでのライバルが偶然合コンで再会。東京でもホルモーのような競技があるらしく、本多は白虎一橋、酒井は青龍お茶の水出身。この縁で合コンを計画。恐らく、双方会長だからサミットという題名がついたと思われる。
自分もサークルの先輩方や同回生が案外東京に出てきていたりするので、何だか分かる話。それはともかく、ココだけ容赦なくネタバレした。スマン。
- 第六景 長持の恋
高村の噂の彼女の話。立命館大学白虎隊第五百代会長・細川珠美が旅館でアルバイトしながら、謎の侍・なべ丸と文通する話。意外にホルモー話が出てこないけど、綺麗な話だと思う。でも、コレって昔、映画でこういう筋の話しあったなぁ…。
芦屋は元カノの目から見ると、もの凄くつまらない男だけど、高村は彼女の目から見ても高村なんだなぁ…と、妙に納得した。
と言うことで、万城目学『鹿男あをによし』幻冬舎を購入。正直、次回作よりも『鴨川ホルモー』続編で、同志社大学黄龍陣が大暴れする話が読みたい今日この頃です。
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