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歴史のかげにグルメあり

 と言うワケで、黒岩比佐子『歴史のかげにグルメあり』文春新書 を読んでいたら、李鴻章が下関に来たときの記事があったのでちょっとメモ。

日本滞在中は自炊した清国使節団
 三月十九日、李鴻章と総勢百数十人の随員を乗せた二隻の汽船が、関門海峡沖に到着して碇を下ろした。伊藤博文は一行のために食事を用意したが、李鴻章はそれを断っている。(中略)
 到着した使節団の船からは、おびただしい荷物が陸揚げされ始めた。その様子を『東京朝日新聞』が次のように報じている。

 引接寺に運ぶもの統べて車二十六輛荷物百四十個、鍋、釜、火鉢、箸、破茶碗、炭は勿論中には、切掛の豆腐二丁、料理かけし鶏肉数臠、焼豚二三塊も亦竹籠の中にころがれり

 料理人まで連れてきた使節団は、日本滞在中もずっと自炊で通している。李鴻章は高齢でもあり、異国の食べ慣れない食事で体調をこわすことを何よりも恐れたに違いない。食料品や飲料水、日用品など、大量の荷物を船に積んできた。(P.127~128)

 李鴻章下関くんだりまで来て、河豚も食べずに李鴻章雑炊チャプスイでも作っていたのかしら…と思いました。もっとも、交渉相手の伊藤博文は馴染みの春帆楼を会見場所に指定して、条約締結後にはドンチャン騒ぎをしたみたいです。伊藤博文はこの料亭の河豚を愛したみたいで、折に触れて食べたみたいです。コレより以前、自分で春帆楼にふく料理公許第一号にしたぐらいで、かつ、この後も暗殺直前渡航前にも河豚を食べたみたいですから、よっぽど好きだったんでしょうね。一方、李鴻章は自炊に励んで勧められても拒んだと言うコトみたいですね。何だかその対比が面白かったのでメモ。

ツッコミ:3

阿吉 2008/09/08 21:46
河豚といえばふぐ刺しかなぁ~と思うのですが、
あちらの方はナマモノは食べないでしょうね~。
テッチリも淡白な味なので、お気に召さないかも…。
から揚げだったら李鴻章も食べたかもしれませんね。

宣和堂さんも、ぜひ、ふぐ刺しの「お大臣食い」を!
空心菜 2008/09/09 00:46
食べたくないんだけど凄く気になるチャプスイ。
想像を絶する味をいつか宣和堂さんが試してみてください。
そして感想を是非(笑)

この記事を読んでいて細かい事はよく気が付くくせに、どこか肝心な所が抜けてる某ドラマの李鴻章を思い出しました。
早く『蒼穹の昴』を読まなくては!
宣和堂 2008/09/15 23:38
■阿吉様
 清人って魚自体あまり食べない印象があります。と言いつつ、今読んでいる本では、満洲皇帝も淡水魚を食べているのでなんとも…。李鴻章もこの頃は七十代なのであんまり冒険したくなかったんだと思います。好悪はともかくとして。
 でも、下関に今シーズン中に行って李鴻章を偲びつつふぐ食べたいっす!

■空心菜様
 チャプスイは沖縄あたりではアメリカの影響でメジャーな中華みたいですね。と言っても、チャプスイ食いに沖縄にまで行く気にはなりませんが…。
 でも、なんだって人は自分に不味いモノを食べさせようとするのか不思議です。

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