満文老档の時代

 清初のことを調べていると、なんとも《満文老档》がないと、どうしようもない…みたいな感じになってます。まぁ、もっと言えば中国第一歴史档案館蔵の《内国史院満文档案》見ないと詳しいことは分からんよ!なんですけどね…。まぁ、《満文老档》の和訳である東洋文庫の『満文老檔』の古書は検索すれば結構目につくんですが、価格は結構なお値段なんですよね…。で、仕方なくつらつらと国会図書館のサイト見てたら、『満文老檔』が電子化されている模様です!おお、すばらしい…と、中身見ようとしたら、現地に行かないと見せてあげないよ!っていう括りがある模様。グギギと思うものの、それぞれ目次がつけられていたので、今回はそれをペタペタ貼って誤魔化してみます。
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ドルゴンの印璽

 と言うわけで、前回触れた大将軍号印の話から、今回はドルゴンの入関前後からの勅書に捺印される印璽の話です。
 まず、「グルンの印璽制度をめぐって─ダイチン・グルン太祖と太宗時代の実態─」という論文から長めの引用です。
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アバタイの嫁

 饒餘郡王・アバタイは庶出ながら、鑲黄旗旗王⇒正藍旗旗王としてホンタイジを支え続けた旗王です。庶出なので嫡出の兄弟…たとえばドルゴンやドドに比べると一段低い地位に甘んじ無ければならなかった反面、弟である太宗・ホンタイジからの信任は厚く、死後ですが親王に追封されるまでになっています(ホンタイジ逝去後なので恐らくドルゴンの遺志の入った人事)。本人的には功績の割に嫡出の異母兄弟に比べて出世が遅いことに不本意だと思っていたようですが、たとえば崇徳元年には序列的には同列だったドゥドゥと比べればキチンと評価されていますし、むしろ厚遇されている様にも思えます。で、そんな複雑な事情を抱えるアバタイですが、鈴木真「清初におけるアバタイ宗室-婚姻関係を中心に-」iを読んでいて、面白いコトが書いてあったのでメモ。
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  1. 『歴史人類』第36号, 2008年03月 [戻る]
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