古代中国の虚像と実像

 と言うワケで、落合淳思『古代中国の虚像と実像』講談社現代新書 を読了…。まあ、予想通りサラッと読める本ではありました。
 どういう本かというと、金文偉い!二次文献資料カッコワルイ!と言う、発掘ブームに沸く中国の世相を反映した最近の学会の風潮をデデーンと主張してる本です。まあ、文献資料でも古い時代に書かれたモノに価値があり、数百年経ってから書かれたモノにはあまり価値がないというスタンスですね。
 言わんとしていることはわかるものの「密室で会話されたとするモノが史書に書かれているのがそもそもおかしい」という類の事例を押し並べて「だからこの話は作り話だ!」という感じでガンガン断定していくのはどうかと…1。史書に書かれている”史実”は、そのまま当時起きた”事実”とは違うのは…、何というか今更ご高説垂れて貰うまでもなく常識の範疇ではないかなぁ…とも思うんですけどねぇ…。せいぜいが「密室で行われたことが外に漏れる可能性は極めて低いので信憑性には欠けるモノの、後世の史家及び当時の市井の人々が納得する説話であった」とする方がいいと思うんですけどねぇ。それならば一番わかりやすい四知でも例に出せばいいのに…と思うんですが…。

大將軍鄧騭聞其賢而辟之,舉茂才,四遷荊州刺史﹑東萊太守.當之郡,道經昌邑,故所舉荊州茂才王密為昌邑令,謁見,至夜懷金十斤以遺震.震曰:「故人知君,君不知故人,何也?」密曰:「暮夜無知者.」震曰:「天知,神知,我知,子知.何謂無知!」密愧而出.後轉涿郡太守.性公廉,不受私謁.子孫常蔬食步行,故舊長者或欲令為開產業,震不肯,曰:「使後世稱為清白吏子孫,以此遺之,不亦厚乎!」2

 まあ、有名な話なので楊震四知とでも検索すれば意味は出てくると思います。要するに、要職にあった楊震の元に夜半、王密という人が任官の便を図って貰おうとして、賄賂を持って行ったところ楊震は受け取らず、王密が「今は夜ですし知っている人もいません」と促すと「天知る地知る我知る君知る…なんで誰も知らないと言うことがあろうか!」といったという説話ですよね。
 本当にこのことを知る人がいなかったのなら、この話は史書に載ることなく二人だけの秘密になったはずですが、史書に残されているところを見ると楊震が恐れていたように誰かに見張られていたのか、恩を感じた王密が喧伝したのか、改心のディベートを楊震自信が吹聴して回ったのかいずれかですよね?史書にはママどうしてこの話が伝わったんだろう…という話は多くあります。こういうのを一つ一つあげつらって「作り話だ!」というのは…ナンセンスだと自分は思うんですけどねぇ…。むしろ、当時その説話が事実だと信じられた…もしくは史書を書いた人物にとっては事実だと信じ…そして後世の人も事実だと信じた…という社会的な側面の方が中国史では特に留意すべきだと思うんですが…。信憑性が薄いというのであれば同意するんですけど、信憑性が薄い=作り話であるというのは些か飛躍のしすぎだと思うんですが…。この辺、一般書だから敢えて強調したかったのかも知れませんが、ちょっと飛躍しすぎのような印象を受けました。

 で、文学史学が未分化の状態とよく言われる《史記》や、あの平勢氏によるとプロパガンダだと言われる《春秋左伝》も、事件の数百年後に書かれた史書で信用に値しないとか書かれていますが…。この論法で行くと《史記》の武帝朝の記述は同時代資料として全面的に信頼が置ける文章と言うコトになるでしょうし、《春秋左伝》も比較的記事の新しい部分については作為が少ないといえることになるんでしょうけど、その辺についてはスルーですね…。こういう人が見落とすのは、「一次資料も同時代資料も、二次資料や後世の資料同様嘘をつくし、完全な事実を述べない」と言うコトですね。むしろ、社会的な制約のある一次資料の方が禁忌に触れて書けないこともあるはずですから、扱いには十分注意が必要なはずです。

 あと、《孫子》については、いろいろ根拠をあげて《孫子》が春秋時代孫武の著作ではない根拠をあげています。その中で孫武で活躍したのが事実ならば、海上戦に関する記述がないのはおかしい…と書かれてます3。むしろ戦国時代に書かれた兵書なら、一般的に言われているように、何故攻城戦の記述がないのか?と言うコトにも答えないと断言はできないはずなんですけどねぇ…。
 それに《史記》では、孫武の出身で、元々『孫子兵法十三篇』が評判だったために闔廬に謁見したように読めるんですが4、自分の漢文力がないからに行ってから《孫子》を書き上げたように読めないのか…それとも最近の研究で《史記》の孫子呉起列伝が否定されているのかは知りませんが、どうして海上戦の記述がないことが《孫子》の偽書疑惑の根拠になるのかさっぱりわかりません…。この部分に関しては平勢氏同様の胡散臭さを感じるのが残念ですねぇ…。

 面白かったのが、やっぱり専門の甲骨文と、平勢氏完全否定のところだけだったのが残念でしたが…。

  1. まず問題になる部分は、趙高らによって破棄されたはずの始皇帝の爾書の内容が記録されている点であり、これは事実としてありえない。また帝位継承者を替える密談が記載されていることも不自然である。始皇帝が死んだのは紀元前二一〇年であるが、『史記』が著されたのは前漢中期(紀元前九〇年ごろの完成とされる)であり、百年以上の時代差がある。要するに、始皇帝本紀の内容は、その間につくられた作り話だったのである。『古代中国の虚像と実像』P.13
  2. 《後漢書》巻五十四 楊震列傳第四十四 楊震
  3. しかも、呉の地方は湿潤な気候のため湿地帯が多く、軍隊の移動や物資の輸送には船が有効なのであるが、『孫子』にはそうした状況での兵法はほとんど記されていない。『古代中国の虚像と実像』P.106
  4. 孫子武者,齊人也.以兵法見於吳王闔廬.闔廬曰:「子之十三篇,吾盡觀之矣,可以小試勒兵乎?」《史記》巻六十五 孫子呉起列傳第五 孫子

辮髪俑

  と言うワケで、以前、殷景仁様にコメントで教えていただいた1本、《北斉徐顕秀墓2amazon中国…ことJOYO.COM(卓越網)で購入したのが届きました。定形外郵便と言うコトで、どれだけでかいのが来たのよ!と期待に胸をふくらませていたのに、届いてみるとデアゴスティーニとかの週刊○○みたいな感じのサイズ…。まあ、確かに安かったんですが…。

週刊中国の陵墓…?

週刊中国の陵墓…?

 薄ーい!まあ、内容的にはこんなモンなのかもしれません。朝鮮の宮女みたいな髪型の女性の壁画があったり、墓主とおぼしき男性像が余裕で毛皮のガウン羽織ってたりと、なかなか見応えはあります。ただ、これでもうちょっと図版がきれいなら…と悔やまれてなりません。

辮髪騎俑後ろ

辮髪騎俑後ろ

 で、問題の辮髪騎俑です。なんだか冗談で言ったら本当にドレッドヘアみたいですね…。

辮髪騎俑後ろからアップ

辮髪騎俑後ろからアップ

 ……近づいてもドレッドですよ?なんだ、『蒼天航路』の呂布は余裕でOKじゃん。やつ鮮卑ナイズされた漢人だったってコトにしちゃえば良いんだ。

辮髪騎俑

辮髪騎俑

 え~と…Larry Darnell Fitzgerald

NFL ARIの看板WR・ラリー・フィッツジェラルドさん

NFL ARIの看板WR・ラリー・フィッツジェラルドさん

 これでメット脱ぐとこんな感じに…。え~同じ髪型ではないかと…自分は思うんですが…。ともあれ、発掘資料からドレッドヘア索頭だ!と称すことはできるみたいですね。

フィッツジェラルドの中の人

フィッツジェラルドの中の人

 うーん…発掘品の名前の付け方って言うのは難しいですねぇ…。漢字的な意味で言えば、ドレッドヘヤ辮髪なワケです。髪結んでますからね。辮髪という熟語には、本来的には頭髪を剃り上げるという意味はないので、全然間違いはないんですけど、なんだかこの肩スカされた感は否定できないというか…。まあ、三つ編みのことも辮髪と言うみたいですから、ドレッドでも全然おかしくはないんですよ…。わかってはいるんですがナンだろ?この徒労感?
 とりあえず、鮮卑ナイズされた王朝であった北齊皇族であった蘭陵王は頭を剃り上げた辮髪ではなかったかもしれないけど、ドレッドヘアであった可能性は非常に高かった…と言うコトはいえるんじゃないでしょうか?いや、無理矢理じゃないですよ?

  1. 索頭と辮髪についたコメント
  2. 大原市文物考古研究所 編《北斉徐顕秀墓》文物出版社

乙嫁語り 1

 と言うワケで、今更ですが森薫『乙嫁語り 1』BEAM COMIX を購入しました。一緒に買ったのが田丸浩史『ラブやん 12』アフタヌーンKC と、田丸浩史『レイモンド 3』ドラゴンコミックス の田丸祭りに紛れた感があるのが些か心残りではありますが…。
 自分は世のメイドさん愛好家をうんうん唸らせたと言う『エマ』は読んでいないので、おお~中央アジアモノだ!と前から注目していたので、コミックスが出た段階で食らい付きました。面白いですね。読んでいて何となく、石坂版シルクロードを思い出しました。いきなり結婚式から始まるあたりこう…なんか思い出しますよね。

 と言うワケで、基本はチュルクというかトルコの部族のお話で、主人公は二十歳で十二の男子に嫁いできたおなごさん=アミルです。この時代、十代で嫁ぐのが通例だったので旦那のカルルクの方がまだしも適齢期だったようですね。でも、アミルさんは弓が上手、姐さん女房、何でもさばける(鳥とか兎とか)、野生、天然、強い、でも乙女、でもお嬢様という作者の方が好きなモノを全部詰め込んだキャラ…みたいですね。まあ、自分も好きですけど…清々しいほどに。
 で、部族間の色々なゴタゴタにこの初々しいカップルが巻き込まれていく話…のようですが、基本的にはカルルクの大家族と嫁・アミルとの交流がこの巻ではメインという感じですかね。それより何より、自分は中央アジアに詳しいわけではないのですが、こう考証がビシッと決まってて、建築とか服装にウソがなさそう漫画って気分良いですね~。サービスカット的にアミルの下着姿とか、裸ん坊も出て来るわけですが、むしろ下着にも考証が及んでいるのか!とか、裸ん坊でも装飾品はつけたママなんだなぁ~とか、そっちの方がサービスに感じてしまえるくらいです。まあ、自分としては兎に射かけるアミルさんとか、馬の鞍の上に立つアミルさんとか、兎をさばくアミルさんの方がサービスでした…眼福。
 にしても、アミルも格好いいんですが、その兄のアゼルが服装からしてチュルクっぽくてええデスねぇ…。三つ編み垂らしてるあたりも良いです(19世紀の中央アジアの話ですから、辮髪ではないと思いますけど)。
 ともあれ、二巻が楽しみですね。同じ歴史物漫画では、アシェラッド亡き後の『ヴィンランド・サガ』は盛り下がるでしょうから、コッチに期待しましょう。生の意味と死の意味を教えてくれて、死ぬべき場所を提供してくれると良いんですけど…(あの展開だとクヌート王も出てこないでしょうしねぇ…)。

北京古建築地図 目次

 中国のamazon…というかJOYO.COM(卓越網)で遊んでいたら、先日紹介した《北京古建築地図(上冊)(中国古代建築知識普及与伝承系列叢書•北京古建築五書)》精華大学出版社 が売っていたので、思わずリンク。更に、目次があったのでコピペしてみようかと…。

目録
一、北京旧城古建築分布
二、分片索引
三、交通簡図
四、北京古城史略
五、北京古建築分片導覧

(一)皇城:
皇城概述/ 1故宮(紫禁城)/2天安門/3太廟、社稷壇/4景山/5北海、団城/6中南海/7大高玄殿/…………/35普勝寺
(二)皇城外東片
皇城外東片概述/ 1馬輝堂/2什錦家園19号院四合院/3原中法大学/4麟慶宅(半畝園)/5美術館東街25号四合院/6俊啓宅/7東四清真寺/8老舎故居/…………/15北京飯店初期建築
(三)皇城外西片
皇城外西片概述/ 1礼王府/2洵貝勒府/3国立蒙藏学校旧址(鎮国公綿德府)/4儀親王府/
(四)内城南片(1)
内城南片(1)概述 /1正陽門及箭楼/2淳親王府/3原麦加利銀行/…………/25北京内城東南角楼/26明城墻遺址(東部)/
(五)内城南片(2)
内城南片(2)概述 /1明城墻遺址(西部)/2醇親王府/3李大釗故居/…………/16中国農工銀行旧址/17保商銀行旧址/
(六)内城北片(1)
内城北片(1)概述 /1北京鐘鼓楼/2万寧橋/3那王府/4楊昌済故居(豆腐池毛主席故居)/…………/35旧式鋪面房/36為宝書局
(七)内城北片(2)
内城北片(2)概述 /1德勝門箭楼/2匯通祠(乾隆御製詩碑)/3三官廟/…………/36保安寺/37地安門西大街/
(八)内城東片(1)
内城東片概述 /1雍和宮/2柏林寺/3前永康衚衕7号四合院(徐海東、陳毅故居)/…………/16恒親王府/17南豆芽清真寺/
(九)内城東片(2)
内城東片(2)概述 / 1礼士衚衕129号四合院/2内務部街11号四合院(明瑞府、六公主府)/3史家衚衕51号四合院(章士釗故居)/…………/14協和医院住宅群/15寧郡王府/
(十)内城西片(1)
内城西片(1)概述 /1西堂(天主教聖母聖衣堂)/2前公用|衚衕15号四合院/3魁公府/4玉皇閣/…………/20西四転角楼/21元大都下水道/
(十一)内城西片(2)
内城西片(2)概述 /1万松老人塔/2民国地貭調查所/3普寿寺/4斉白石故居/5呂祖閣(呂祖宮)/6鄭王府/7都城隍廟後殿(寝祠)/
(十二)前門外西片
前門外西片概述 /A前門地区/B前門大街/C大柵欄街区/1塩業銀行旧址/2交通銀行旧址/3勧業場旧址/…………/37林白水故居(重建)/38京華印書局
(十三)前門外東片
前門外東片概述 /A鮮魚口街区 /1京奉鉄路正陽門東車站旧址/2福建汀州会館北館/3陽平会館戯楼/4奮章衚衕53号四合院(郝寿臣故居)/5新開路(新革路)20号四合院/6興隆街52号四合院(伝為李蓮英故居)/7金台書院/8薬王廟/
(十四)外城南片
外城南片概述 /1天壇/2先農壇/3正陽橋疏渠記方碑/4永定門(復建)/5燕墩(煙墩)/6湖広会館/7南海会館(康有為故居)/8中山会館/9三聖庵/10陶然亭、慈悲庵/11雲絵楼、清音閣/
(十五)外城西片
外城西片概述 /1報国寺(含顧亭林祠)/2長椿寺/3瀋家本故居/4楊椒山祠松筠庵/…………/12崇效寺藏経閣/13国民政府財政部印刷局旧址/
(十六)外城東片
外城東片概述 /1隆安寺/2袁崇煥祠、墓和廟/3花市清真寺/4花市火神廟/5南崗子天主教堂(聖德肋撒堂)/6法華寺/7夕照寺/

六、附録
(一)北京旧城区旅行資訊
(二)北京古代建築常見術語解説
(三)参考資料
(四)図片来源

 自分くらいの変質者になるとこれくらいでワクワクできますよ。

北京古建築地図 上

 と言うワケで、ある日書虫をヘラヘラ見物していたところ、《北京古建築地図1なる本を発見。さして何も考えずに、「今度行ったときの参考になると良いなぁ…」程度の考えで購入したわけですが…。これ面白いです。

 大体北京の紹介本というと、昔はこうだったああだった的な紹介が殆どでしょう。それはそれとして大事なことなんですが、ガイドブックとしてより重要なのはその建物が何処にあるのか?そして何よりも大事なのが、今は参観できるのか?っていうコトです。
 その点、この本はやってくれました。いつ頃建てられた建築物なのか?どの程度の文化施設なのか2、解放しているか否か?また、現在は何として使用されているのか3等々、あらかた自分が知りたいことが網羅されており、おまけに文献上では知っていたけど、何処にあるのか知らなかった施設が結構あります。ガイドブック的にも使える上に、ぺらぺら捲るだけでも面白い本です。

総参謀部占有…

 去年、北京に行ったときに遠くから眺めた大高玄殿は実は総参謀部が占有していたらしいとか書いてありますし、中共中枢部の通称でもある中南海に関しても民国時代の写真を多く載せていますし(写真が小さいのが本当に残念)、北海公園の建築物なんかもちゃんと紹介しています。おまけに、民国期に撮影された北京…当時の北平?の航空写真も各地域ごとに掲載されていて非常に便利です。
 というか、去年出てればこれでコース考えたのに…と思わないでもないですが、とにかく、ぺらっと捲っただけでも、自分が手にした北京関係の本と比較して、かなりの濃度のある本だと感じられます。京師大学堂の校舎がまだ残ってるとか、溥儀が生まれた醇親王府北府)が元々、康煕朝の大学士・明珠の邸宅で、ここで納蘭性徳が生まれたとか、知らないコト満載です。そうそう、去年あわよくば行こうとしていたサンゴリンチン祠堂は小学校になっている模様…あと、サンゴリンチン邸というか僧王府も現存しているけど現在は民家とか、読んでて飽きませんねぇ…。
 ただ、79元というお値段なら買いなんですが、輸入するとちょっとお高くなっちゃいますねぇ…。北京が好きで古建築が大好き!と言う人は買って損はしないと思います。お薦めです。

 いずれ、この本の情報をGoogleマップとかに落としたいですねぇ…。ともあれ、この濃度で上冊ですから、今から下冊が楽しみです。多分、今度の巻で殆ど北京内城外城はやり尽くしたから、下冊では郊外をやるんでしょうけどこの濃度でもつのか心配ですね…。

 で、このシリーズ…は五冊4出てるんですが、ついついその内の紫禁城頤和園買っちゃいました…。多分出来がよければ、他の二冊も買うと思います…。天壇なんてさして興味無いのに買っちゃうんだろうナァ…。

  1. 李路珂中国古代建筑知識普及与伝承系列叢書 北京建筑五書 北京古建筑地図 上》精華大学
  2. 故宮は世界遺産!天安門は国家級!サンゴリンチン祠堂は区級!とか明記
  3. 国家級の施設が公開されていないのははともかく、民居って誰が住んでるんだろう?とかも明記
  4. 劉暢《中国古代建筑知識普及与伝承系列叢書 北京古建筑五書 北京紫禁城》精華大学
    贾珺《中国古代建筑知識普及与伝承系列叢書 北京古建筑五書 北京頤和園》精華大学
    王貴祥《中国古代建筑知識普及与伝承系列叢書 北京古建筑五書 北京天壇》精華大学
    贾珺《中国古代建筑知識普及与伝承系列叢書 北京古建筑五書 北京四合院》精華大学
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