と言うワケで、2008年11月に北京に行った際に観光した場所の第二段。このときの旅のテーマである普度寺=叡親王府です。

結構見かけない様式の建築
うーん…単純問題として、チンギス・ハン死去の際には四川はまだ、モンゴル・ウルスの勢力圏ではなかっただのでは…。まあ、モンケ・ハーンはともかく、クビライ・ハーン以降、別の場所にあった墓所を移したとも考えられるけど…ワザワザ四川に移す意味が分からないしなぁ…。
と言うワケで相変わらず浅田次郎『中原の虹』講談社 を読んでます。ようやっと三巻読み終えました。自分の中では張作霖よりもむしろダイシャンの方が主役です。というか、何このスーパーダイシャン。
□『中原の虹』版ダイシャンがスーパーである理由□
戦傷が元で没したシュルガチを看取る→シュルハチはヌルハチに疎まれて窓際族として悶々として病死というのが有力
父・ヌルハチの命によって最愛の兄・チュエンを毒殺→チュエンが殺されたのは史実だが、その死と共に記録が抹消された為に本当の死因は不明
弟のヘカンを後継者に指名→ホンタイジは皇太子を意味する俗称に過ぎず本名ではないと言うのも通説ながら、本名は不詳とするのが一般論…確かにヘカンという説もあるんだけどね…。ソレよりも、小説中で徐世昌が説く仮説、ホンタイジはヌルハチ在世中から後継者と目されたモノの部族内での支持が得られなかったために長く皇太子=ホンタイジと言われたためその通称となったのでは?というのは面白い。
マンジュ、モンゴル、朝鮮(ソラホ)だけでなく、山海関を超えて明(ニカン)を攻めることを進言→小説中ではシュルガチとチュエンは同じコトをヌルハチに進言して排斥されている
ホンタイジ暗殺を計画→実行犯はドルゴンで共犯者はホーゲ。なので弑逆の罪を負う彼らは帝位に着くことは無く、帝位はフリンが嗣ぐことに決まった。また、暗殺だったので喪に服すこともなかった。
焼け野原になった紫禁城他北京の施設を明代の旧態に戻した→天壇も中華王朝に相応しいモノとして、マンジュの祭祀はマンジュのみで堂子で行うことにしたのもダイシャン。
薙髪令を献策→ドルゴンが施行。
と、清初の基本的な政策は全てダイシャンが画策し、ホンタイジなりドルゴンが実行したとか言う、富野メモのシャアか!と言いたくなるようなスーパー振り。こんなにダイシャンが大活躍でちょっと目頭が熱くなる想いだけど、ちょっと頑張り過ぎじゃない?
と言うワケで、色々突っ込みたくなることはあるモノのとりあえず、あの時代のマンジュでワザワザダイシャンを引っ張り出してきたことに敬意を表するわけです。なんか、禮親王府行きたくなったよ…。
と言うワケで、横山宏章『中国の異民族支配』集英社新書 読了。うーん…やっぱりこの手の本を読むとやるせなくなりますね…。ちょうど、先月出たばかりの本ですから、東トルキスタン暴動に便乗して出版されたわけではないんですが、些かタイムリーでしたね。清末の革命派と変法派における外藩部支配に於ける見解の違いから始まって、孫文や国民党、共産党に於ける外藩部に対する考えの変遷を紹介してます。毛沢東はともかく、周恩来に対するイメージが変わりました。
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と言うワケで、今回再開を思い至ったのも、先日来ニュースを騒がせている東トルキスタン暴動…というか、日本ではウイグル暴動と称されるコトが多い暴動を見ていてだったり…。
サミット出席中の国家主席がドタキャンで帰国という、面子丸つぶれの結果を及ぼした暴動に対して 共産党は例の如く、分裂主義者達によるテロ行為と言うコトにしている。まあ、共産党からするとそう言うことになるのだけれど、そもそも中華人民共和国が東トルキスタンの領有を主張するのは、清代に乾隆帝が十全武功と称した外征の一環として、宿敵ジューンガル部を潰滅に追い込んでその勢力圏を奪取したから…なワケだったりする。そもそも、新疆ウイグル自治区に残る、新疆というネーミング自体、新たなる境域=新領土という意味でしかない。ダイチングルン崩壊後、その旧領を中華民国が継承し、更に国共内戦に勝利してその旧領を中華人民共和国が継承した…とする大前提があって始めて中華人民共和国は東トルキスタンの領有を主張できるのだ。
Tags: チベット, モンゴル, 中華人民共和国, 中華民国, 乾隆帝, 十全武功, 国共内戦, 大元, 大清, 東トルキスタン
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