辮髪俑

  と言うワケで、以前、殷景仁様にコメントで教えていただいた1本、《北斉徐顕秀墓2amazon中国…ことJOYO.COM(卓越網)で購入したのが届きました。定形外郵便と言うコトで、どれだけでかいのが来たのよ!と期待に胸をふくらませていたのに、届いてみるとデアゴスティーニとかの週刊○○みたいな感じのサイズ…。まあ、確かに安かったんですが…。

週刊中国の陵墓…?

週刊中国の陵墓…?

 薄ーい!まあ、内容的にはこんなモンなのかもしれません。朝鮮の宮女みたいな髪型の女性の壁画があったり、墓主とおぼしき男性像が余裕で毛皮のガウン羽織ってたりと、なかなか見応えはあります。ただ、これでもうちょっと図版がきれいなら…と悔やまれてなりません。

辮髪騎俑後ろ

辮髪騎俑後ろ

 で、問題の辮髪騎俑です。なんだか冗談で言ったら本当にドレッドヘアみたいですね…。

辮髪騎俑後ろからアップ

辮髪騎俑後ろからアップ

 ……近づいてもドレッドですよ?なんだ、『蒼天航路』の呂布は余裕でOKじゃん。やつ鮮卑ナイズされた漢人だったってコトにしちゃえば良いんだ。

辮髪騎俑

辮髪騎俑

 え~と…Larry Darnell Fitzgerald

NFL ARIの看板WR・ラリー・フィッツジェラルドさん

NFL ARIの看板WR・ラリー・フィッツジェラルドさん

 これでメット脱ぐとこんな感じに…。え~同じ髪型ではないかと…自分は思うんですが…。ともあれ、発掘資料からドレッドヘア索頭だ!と称すことはできるみたいですね。

フィッツジェラルドの中の人

フィッツジェラルドの中の人

 うーん…発掘品の名前の付け方って言うのは難しいですねぇ…。漢字的な意味で言えば、ドレッドヘヤ辮髪なワケです。髪結んでますからね。辮髪という熟語には、本来的には頭髪を剃り上げるという意味はないので、全然間違いはないんですけど、なんだかこの肩スカされた感は否定できないというか…。まあ、三つ編みのことも辮髪と言うみたいですから、ドレッドでも全然おかしくはないんですよ…。わかってはいるんですがナンだろ?この徒労感?
 とりあえず、鮮卑ナイズされた王朝であった北齊皇族であった蘭陵王は頭を剃り上げた辮髪ではなかったかもしれないけど、ドレッドヘアであった可能性は非常に高かった…と言うコトはいえるんじゃないでしょうか?いや、無理矢理じゃないですよ?

  1. 索頭と辮髪についたコメント
  2. 大原市文物考古研究所 編《北斉徐顕秀墓》文物出版社

虚像と実像

 本屋でブラブラしていたら、落合淳思『古代中国の虚像と実像』講談社現代新書 を発見……。パラパラ見るに中国古代史にまつわるネタを一個一個披露する形式の模様。具体的には三国時代というかの小ネタお蔵出し~。ああ~学生時代こういうネタよく授業中に仕入れたわ~という感じ。というか、パラパラ見てると何というか…嘘はついていないのだけど、踏み込みが浅いというか何というか…これ、ブログでよくね?という感想が沸々と…。ねぇ…呉孫子は居ない!説は良いのかなぁ…。
 ともあれ、暇見つけて読んでみたいと思いマッスル!

それは康煕帝…

 一番大きな画像は康煕帝…。ちなみに、サザビーズに出品されるのは乾隆帝の『八征耄念之寶』…在位五十五年、傘寿八十歳を記念して作られた玉爾です。判子大好き皇帝の乾隆帝がいろいろ持ってた玉爾の内の一個だとは思うんですが、十二支噴水と同じような愛国アイテムになり得るんでしょうかねぇ…。でも、この程度で大騒ぎだと、まかり間違って日本に『十全老人之寶』があるとか言うのが報道されたら、デモの洪水が藤井斉成会有鄰館に殺到するんですかね…。

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