尚食 その1明朝の殉死と莊妃のモデル

戯猿図

 と言うわけで久しぶりの記事です。緊張しますね。
 テレビで久しぶりに中華ドラマを見始めまして…《尚食(邦題:尚食(しょうしょく)~美味なる恋は紫禁城で~)》ですね。《延禧攻略(邦題:瓔珞(エイラク)~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~)》の主要スタッフと主演キャストが再集結して撮られたドラマですね。
 まぁ、どっちかというとチャングムと延禧攻略の要素を合体させて、舞台を明朝にした…って感じですが。

 個人的には最近読んだ、馬伯庸(《三国機密》や《長安十二辰》の原作者!)『両京十五日 1: 凶兆』ハヤカワ・ミステリ と時代が近い上に、主役級の朱瞻基が出てくるところも被るので楽しみにしてたんですが、別側面過ぎて霊基が違う!となること請け合いです。自分は両京十五日の朱瞻基を許凱で見たいんですが多分だめですよな。 Read more

冰嬉その2 天命年間の氷上運動会

 と言うわけでご無沙汰ですが、気がついたら冬期北京オリンピックが開催されていますね。個人的にはアメリカのNFL中継なんかを見ていると、去年はCMでTOKYO TOKYOうるさかったのに、今回はOlympic2022みたいな表記が多くてBeijingとは一言も言わない辺り政治的な意図を感じていささかビビってます。それはともかく人から聞かれて、清朝のスケート競技である冰嬉の検索をしたらちょっと面白い事が書いていたのでメモです。
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清朝初期のチベット僧たち:1

 気がつくと一年以上放置してましたね…。と言うわけで、コロナでバタバタしてたら静岡から東京に居を移すことになって更にバタバタしてました。記事を書くほどに暇が出来たわけではないのですが、お蔵入りしていた記事を引っ張り出してきました。
 と言うわけでこの記事は、池尻陽子『清朝前期のチベット仏教政策』汲古書院 を読みながら、清朝治下で活躍したチベット僧を並べてみたものです。と言ったところで、他の論文読みながら補足もしてるんですけどね…。何にしても、この辺は清朝モンゴル政策とも絡んでくる部分なんですが、あまりお手軽にアクセス出来る情報がなかったので、お手軽な備忘録を作ってみたものです。
 この辺の前史は以前纏めた明末チベット僧のインテリジェンス活動~袁崇煥と王喇嘛、李喇嘛~をご覧になっていただくとして、とりあえずは苦心したヌルハチホンタイジ期です。
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