NHKドラマ 蒼穹の昴 第七回 噂
かなり間を開けてしまいましてスンマセン。忙しかったわけでもないんですが、何となく機を逸してしまいました。
今回は何とも…。原作とも史実ともあんまり重ならない部分だったので仕方なく北洋水師でお茶濁そうかと…。
《清史図典》第十二冊 光緒宣統下 P.249
男の子のロマン・戦艦ですね。北洋水師が誇る戦艦・鎮遠です。創建光緒6(1880)年、世界最大規模の戦艦で旗艦・定遠の同型艦です。定遠、鎮遠を中心とした清の海軍力は光緒11(1885)年当時、世界八位、アジア一位の規模を誇っていました。光緒14(1888)年に北洋水師が正式に成立とともにその中核を担います。が、日清戦争(甲午戦争)は光緒20(1894)年ですから新鋭艦というワケではなっかったわけです。その後も戦艦クラスの艦艇が増設されることもなかったわけですから、頤和園造営のために資金が削減されたかどうかはともかく、北洋水師にあまり資金は回らなかった…少なくとも日本の連合艦隊ほど潤沢な資金はなかったといえるでしょう。
《清史図典》第十二冊 光緒宣統朝 下 P.247
便乗して『坂の上の雲』にも出てきた、北洋提督・丁汝昌の写真。結構NHKドラマの役者さんは似てたと思います。日清戦争後にピストル自殺しますが、このあたりのイメージが王逸に紛れ込んでいるんでしょうね。
《清史図典》第十一冊 光緒宣統 上 P.135
関係ないですが、北洋新軍…つまり陸軍の演習風景です。新式軍隊とは言え、この頃はまだ辮髪結ってたわけです。
《清史図典》第十一冊 光緒宣統朝 上 P.135
これはナカナカ面白い絵です。