「UN-GO」全話イッキミ&「UN-GO episode:0 因果論」
と言うワケで、毎週楽しみにしていた深夜アニメUN-GOのオールナイトイベント「UN-GO」全話イッキミ&「UN-GO episode:0 因果論」があったので参加してみました。
坂口安吾の『安吾捕物帖』を下敷きにしたアニメだったわけですが、まあ、その辺の詳しいことはこちらでどうぞ
→時代伝奇夢中道 主水血笑録
「UN-GO」 第0話「因果論」
「UN-GO」 第01話「舞踏会の殺人」
「UN-GO」 第02話「無情のうた」
「UN-GO」 第03話「覆面屋敷」
「UN-GO」 第04話「素顔の家」
「UN-GO」 第05話「幻の像」
「UN-GO」 第06話「あまりにも簡単な暗号」
「UN-GO」 第07話「ハクチユウム」
「UN-GO」 第08話「楽園の王」
「UN-GO」 第09話「海勝麟六の犯罪」
「UN-GO」 第10話「海勝麟六の葬送」
「UN-GO」 最終話「私はただ探している」
以下、当たり前のようにネタバレしてます。
と、イベントそのものの流れは以下の通りですね…。
23:45 UN-GO episode0 因果論→第1話 「舞踏会の殺人」
01:00 トークショー 司会:藤津亮太(アニメ評論家)ゲスト:水島精二監督、會川昇(ストーリー・脚本)
休憩(10分)
02:10 第2話 「無情のうた」→第3話 「覆面屋敷」→第4話 「素顔の家」
休憩(10分)
03:20 第5話 「幻の像」→第6話 「あまりにも簡単な暗号」→第7話 「ハクチユウム」→第8話 「楽園の王」
休憩(10分)
05:10 第9話 「海勝麟六の犯罪」→第10話 「海勝麟六の葬送」→最終話 「私はただ探している」
06:20 終了
チケットは完売御礼。参加者はザッと見男女比五分五分ってトコでしたかね。オールナイトにしては女性が多いな~と言う印象でした。で、以下ザッと感想。
- UN-GO episode0 因果論
劇場公開版のテレビシリーズ前夜のお話。このお話の最後に主人公はようやく結城新十郎の名前を与えられるので、実は正確な名前は分からないって言う状態だった模様。言われてみれば劇中一度も名前呼ばれてなかったのか!
因果と新十郎の因縁話でもあるけど、本編でも出て来る別天王との因縁話でもある。のだけど…。ちょっと気になる点が何点か。
1:新十郎(仮)と虎山泉の距離感が違う。
新十郎(仮)と泉ちゃんとの距離感がTVシリーズと違って近い。泉ちゃんは渡航先から帰国したばかりの新十郎(仮)にそれなりに信用を置いてるように見える。このエピソードの中で特に新十郎(仮)が泉ちゃんの信用を失うような描写もなく、連続して1話を見ると違和感がある。どうでも良いことなのだけど、一番違和感を感じた。
2:新十郎(仮)と因果の因縁が唐突。
ワゴンで移動中にゲリラの襲撃を受け、ワゴンを吹っ飛ばされて地下空洞で新十郎(仮)が仏像(?)に激突。当たり所が悪かったのか喉に木材が突き刺さる…という描写が劇中何度も出て来る。でも、何故仏像が尖っていたのかとかあまり描写はなし。繰り返すワリに唐突感は増すばかり。ここでウルトラマン的な因縁が新十郎と因果の間に出来るというのはともかく、やはり唐突に感じる。
あと、血の因縁で新十郎(仮)と因果は切っても切れぬ縁になったようだけど、別天王と世良田はまた別って言うのもどうかと…。
3:新十郎(仮)と由子の関係が唐突
インドだか東南アジアっぽい場所でフトした切っ掛けで知り合う新十郎(仮)と由子。けど、多分会ってから一週間も経ってないようだったし、あの距離感には違和感が…。世良田みたいに旧知の仲と言うのならまだ納得もいったのに…。重要なキャラだけに残念。
4:新十郎(仮)と世良田の因縁が薄い
旧知でありながら、妙な体験を共通した新十郎(仮)と世良田だけど、愛憎を生むほど関係性は深くもなく、何で世良田が新十郎(仮)を襲うのかよく分からない上に(正体がばれるのがイヤなら、別天王を使って記憶を改竄すればいいわけだし)、そもそも世良田は諜報活動したかったのか金稼ぎたかったのか新十郎(仮)を出し抜きたかったのかよく分からなかった。
あと、正直なところ新十郎(仮)が何故日本に帰ってきたのか?御霊を吸うのに効果的なのは探偵だと何故思ったのか?何でまた因果はパンダルックになったのか?等々鬱々とする部分が個人的には残った。
でも、本編の色々な伏線もコレを見ないと分からない部分があるし、そもそもエンディングに出て来る倉田由子と大野妙心は本編に殆ど出て来ないワケだし…。
あんまり関係ないはずなのに、キチンと海勝麟六と海勝梨江が出て来るのはサービスかな?
- 第1話 「舞踏会の殺人」
掴みとしてはいい話。メインキャラでは梨江だけがドレス着てるのに残念な感じしかしない。酔っ払って便所に籠もるとか…。
- トークショー
トークショーに関してはメモをツラツラと転記。
トークショーに撮影入るのか…何かの特典にでもすんのかな?
ピングドラムネタ、アイマスネタ、エウレカAOネタ多め。
ミッションインポッシブルばなしもあり。アニメ監督が撮った映画なので、説明が多い、CG信じすぎてるてw
因果論では少年期がテーマに繋がる使われ方してたケド、他の曲は大人の事情でお金かかるから使えない曲が多かった模様
Blu-ray特典のドラマCDのさわり部分が流れた…内容が酷い!w
ノイタミナショップの風守ぬいぐるみリテイク待ち。
ちなみに劇中で因果があのぬいぐるみを拾ったのは紀伊国屋だったらしい!
デザインワークスも年内に出版…。収録の対談はSkype対談ww
小説版UN-GO因果論が早川から二月に出版(予定)!
サントラも出るらしい(特典ではなく単体で)!
スタッフ側は第二期を作りたい模様。
ちなみに、第9話から出てくる関東テレビの元山南プロデューサーのモデルはノイタミナのプロデューサーの山本幸治氏らしい。画面に出てきた段階で会場大爆笑。
あと、触れられてなかったモノの第7話に出てくる特撮監督?は水島監督がモデルと思われる。そっくりw
- 第2話 「無情のうた」
話としては一番好み。歌と連動した話作りを意識したという會川脚本が一番マッチしたと思う。でも、後から出て来るのがドルプリの制作者の小山田ばっかりで、長田安が出て来ないのはやっぱりおかしいと思うw
- 第3話 「覆面屋敷」第4話 「素顔の家」
続き物なのに前半と後半でガラット印象が変わる。取りあえず、風守が初登場と言うだけで満足。でも、駒守気持ち悪いなぁ…。仮面してたのは赤面症ってワケでもなさそうダヨなぁ…。
それはそうと、速水が冷蔵庫に手錠かけるシーンは何度見ても良いw
- 第5話 「幻の像」
何度見ても平戸葉子が何であんなコトしたのかよく分からない。
- 第6話 「あまりにも簡単な暗号」
海勝麟六が何で1年も矢島の子供を保護してそれを秘密にしていたのかがよく分からない。出所してきた段階で何で教えないんだろう?そして何でそれをドヤ顔して新十郎に伝えるんだろう…。
あと、矢島の子供はあんなに幼いのによっぽど達筆なんだな…って思った。
で、別天王出されてもこっちは初見では因果論見てなかったんで何と言って良いか…。
- 第7話 「ハクチユウム」 第8話 「楽園の王」
一番苦手な話。やっぱり第7話は半分くらい寝てしまった。矢田寿美恵が性犯罪者だって言う設定は中の人を想起せざるを得ない。敢えて戸松使わずだしw
- 第9話 「海勝麟六の犯罪」 第10話 「海勝麟六の葬送」 最終話 「私はただ探している」
この一連のエピソードは初見だったので、素直に楽しめた。妖怪大戦争来たよ!
消去法で犯人は最初から分かってたモノの、犯人の手段は大胆かつ巧妙なのに、何とも間抜けなオチに同情してしまったwこんなどうでも良いことでこんなことしでかしたのかよwwもっと手っ取り早く別天王使えば良かったんじゃないの?プライドなのww
それにしても、海勝麟六を「実はいい人」にせずに「やっぱりどこか信用出来ない人」で終わらせたのは好感が持てる。海勝麟六は最後まで胡散臭いカーディガンじゃないとね!
でも、別天王が人に虚構を信じ込ませる力を持ち、因果が隠された真実を暴く力を持つんなら、やっぱり最終回としたら別天王は海勝麟六が持ってて欲しかったなぁ…。
ラストシーンは結城新十郎が倉田由子以来開いてこなかった心を開く…と言うかあの瞬間に背負い込んだトラウマをようやく因果以外の人間に話す(風守がどこまで知っているのかは分からないけど因果経由だろうし)…という意味では良かったと思うモノの…。梨江って本当にヒロインオーラ出てないんだなぁ…。ストーリー上はヒロイン位置だと思うんだけどwww
と言うワケで一気に見るオールナイトというイベントは面白いな~と思った次第。でも、ノイタミナ枠のBlu-rayは1巻2話だけしか入ってないので流石に購入出来ない…と思った次第。北米版のBOXとかでないかなぁ…。