言の葉の庭

 と言うワケで、うっかりBSで『秒速5センチメートル』見た関係で、何となく『言の葉の庭』を見に行きました。

新宿御苑

それにも飽き足らず、新海誠監督がワザワザ静岡くんだりまできて舞台挨拶されると言うコトだったので、お調子者の自分はヒョイヒョイ見に行きました。ついでに聖地巡礼的な意味で新宿御苑にも行ってきましたですよ…。

タカオルート


 筋自体は何てコトは無いので割愛しますが、始まった瞬間に参ってしまったのが雨の表現。新海誠監督は舞台挨拶で「アナログの時代では難しかったけど、雨をデジタルで表現するのは技術的に難しい話ではない。後は場面によってどのように降らせるか問題だった」と言った内容のコトを語っておられましたが、デジタル表現によってこのアニメでは雨が非常に美しく描かれます。

自販機へGO!

 同時期に雨を多用した映画を見に行きましたが、まぁ、意図的に雨の粒や水滴をコントロールしたアニメーションの方が、何となく降らせた多量の雨よりは遙かに自分の心には響きました。

藤棚

 何と言っても雨の話です。場面ごとに降らせ方を変えるなど、レンズ越しに見る雨よりも目でみた感じの雨と言う表現に拘っているのかなぁ…と、この記事を書いている今はそう思います。

東屋

 東屋と言う言葉にも、元々は板東の田舎風の小屋という意味から派生した…という説がある所からも惹かれていた言葉だったようですね。

金麦の空き缶

 舞台挨拶の際に、金麦伊右衛門など某S社の商品がクローズアップされているのにエンドロールに社名が上がっていないのは何故?と言うような質問をしたのですが、どうやら使用許諾を方々に当たった所、某S社からは許可が下りたと言うコトのようです。金銭的な援助などはなかったようですが、制作期間中は某S社から送られた金麦を飲んでいた関係で、新海誠監督もすっかり金麦ファンになったと言うお話でした。

藤棚を望んで

 ちなみにweijiさんは許可が下りなかった…という大人の事情でああいう扱いになったそうですが、あれだけ商品模してるわけですから、土壇場で何かあったのかもデスね。

千駄ヶ谷への道

 制作期間中は、野村不動産のCMと言う形で『だれかのまなざし』を作成していて、それもまたきつかったようですね。ドラマ的には自分はこっちの方が好きかなぁ。制作時期が被っていたので一部背景が被っていたとのことですが、どこでしょうね。

タカオポジション

 去年の5月くらいに、雨宿りの話を思いついて制作に取りかかったと言うお話だったので、47分の中編だったとは言えなかなかのハイペースでの制作だったようですね。個人的には長さはこの尺で問題ないので量産を望みたいところです。

東屋軒先

 新宿御苑を歩いてみて気がついたのですが、劇中、ユキノ千駄ヶ谷門から旧御凉亭をスルーして例の東屋に向かっています。一方のタカオ新宿門からクヌギの森を抜けて2つある茶室や他の東屋をスルーして件の東屋に向かってます。

藤棚と旧御涼亭

 この東屋、実は奥まった場所にあり、他の所は割に人通りも多いのですが、ココに関しては人気も少ない場所で世間から逃避して人生の雨宿りを必要としている二人が、雨が降ったらまた会いましょう!的な逢瀬を重ねる場所としてはなるほど最適だと思いました。

JR千駄ヶ谷駅

 そう言えば、舞台挨拶でラストシーンに何故エレベーターではなく非常階段に二人とも飛び出したのか?と言う疑問に、新海誠監督は「目立たないんですけど、エレベーターには点検中という看板が立っていて、あのタイミングでは非常階段を使うしかないという言い訳がされている」と言う内容のコトを言われてました。確かに部屋に上がる前にエレベーター前に点検中って言う看板が出されているカットがパッと出てきてましたね。指摘されてああ!そう言えばそんなシーンあったわ!と膝を打ちました。

六月

 しかしまぁ、さして興味が無く見たアニメだったんですが、見終わった瞬間にパンフと劇場で売られているBlu-rayを買いに走るくらい、自分は大好きなアニメです。オープニングで新宿御苑の池に雨が降ってるだけで、嗚呼…これは好きなアニメだわぁ…と思ったくらいですから。多分、雨が降る度に見たくなるんじゃ無いかと思います。
 それにしても、撮影した日が生憎の天気だったことが悔やまれますw

言の葉の庭Dining

 ちなみに、言の葉の庭Diningという期間限定の催し物もあったので思わず行ってますよ?劇中登場するオムライスやサンドウィッチ等がありました。ゴーヤの冷やし中華とコロッケ…とかは流石になかったですね…。

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