聶隠娘と高駢

 と言うワケで、も少し聶隠娘ネタです。先に引用した《太平廣記》本文には、文章の最後にこう書かれてます。

出《傳奇》。

 出典:《伝奇》と書いてあるんですね。ちなみに、宋代の人が唐代の小説を『伝奇』と称したのは、この本からだそうで、そうしてみると、聶隠娘というのは現在の伝奇小説の遠い祖先に当たるようです。
 で、この《伝奇》って本を調べて見ましょう。まずは、《新唐書》芸文志です。

裴鉶 《傳奇》三卷。高駢從事。i

 と言うワケで、どうやら裴鉶と言う人が書いた本らしいのですが……ってこの人、高駢の部下だったと書かれてます。
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  1. 《新唐書》巻五十九 志第四十九 藝文三 丙部子錄 小說家類 [戻る]