順治元年入関前夜─昭顕世子の見た入関
少し間が空きましたが、岡本隆司『清朝の興亡と中華のゆくえ ─朝鮮出兵から日露戦争へ─』講談社 を読んでいてもう一つ引っかかった部分をネタにします。
まもなく第一の試練が訪れた。「流賊」李自成みずから率いる大軍が、呉三桂軍打倒のため、山海関に押し寄せてきたのである。清軍は十分に休息し、英気を養ったのちに、城門を開いて打って出た。一大会戦である。満洲騎兵が大きな威力を発揮して、李自成軍は敗退、清軍は一挙に北京へなだれ込んだ。i
とまぁ、兵法三十六計の以逸待労を以てドルゴンは李自成を破ったと言うことになっているんですが、はてそうだっけ?と言うのが今回のお話です。
- 『清朝の興亡と中華のゆくえ』P.46 [戻る]