マンジュの年号と王号

と言うワケで、清初の人物を調べていてマンジュ語の表記がある事に気がついたモノのメモ。

年号⇒
天命(1616-1626):abkai fulingga
天聰(1627-1635):sure han
崇徳(1636-1643):wecihūn eedemungge
順治(1644-1661):ijishūn dasan
康煕(1662-1722):elhe taifin
雍正(1723-1735):hūwaliyasun tod
乾隆(1736-1795):abkai wehiyehe
嘉慶(1796-1820):saicungga fengšen
道光(1821-1861):doro eldengge
咸豊(1851-1861):gubci elgiyengge
同治(1862-1874):yooningga dasan
光緒(1875-1908):badarangga doro
宣統(1909-1911):gehungge yosoi
 これだけあると、祺祥とか保慶マンジュ語にも興味が出てきますね。後で気がつきましたけど、普通にWikipediaにこの辺は出てますね…。

 あと、国初の親王郡王号マンジュ表記をば。

親王・郡王号⇒
和碩禮親王・代善:Hošoi doronggo cin wang Daišanii
和碩英親王・阿濟格:Hošoi baturu cin wang Ajige
和碩睿親王・多爾袞:Hošoi mergen cin wang Dorgoniii
和碩豫親王・多鐸:Hošoi erke cin wang Dodoiv
和碩肅親王・豪格:Hošoi fafungga cin wang Hoogev
和碩承澤親王・ 碩塞:Hošoi kesingge cin wang Šosevi
和碩鄭親王・濟爾哈朗:Hošoi ujen cin wang Jirgalangvii
和碩敬謹親王・尼堪⇒Hošoi ginggun cin wang Nikan
和碩穎親王・薩哈璘⇒Hošoi sure cin wang Sahaliyen
和碩端重親王・博洛⇒Hošoi jingji cin wang Bolo
多羅通達郡王・雅爾哈齊⇒Doroi hafuka giyûn wang Yarhaci
多羅饒餘郡王・阿巴泰⇒Doroi bayan giyûn wang Abtai
多羅克勤郡王・岳託⇒Doroi kicehe giyûn wang Yotoviii
多羅謙郡王・瓦克達⇒Doroi gocishûn giyûn wang Wakda
多羅順承郡王・勒克徳渾⇒Doroi dahashûn giyûn wang Lekdehunixx

 ちなみに、八大鐵帽子王家乾隆43(1778)年に決まったというから多分、この記事のタイミングで世襲罔替が決まった模様。

乾隆(中略)四十三年春正月(中略)辛未,追復睿親王封爵及豫親王多鐸、禮親王代善、鄭親王濟爾哈朗、肅親王豪格、克勤郡王岳託原爵,並配享太廟。xi

  1. 河内良弘・淸瀨義三郎則府『満洲語文語入門』京都大学出版社P.58 [戻る]
  2. 八大鉄帽子王家 [戻る]
  3. 八大鉄帽子王家 [戻る]
  4. 八大鉄帽子王家 [戻る]
  5. 八大鉄帽子王家 [戻る]
  6. 八大鉄帽子王家⇒和碩荘親王⇒Hošoi ambalinggu cin wang [戻る]
  7. 八大鉄帽子王家 [戻る]
  8. 八大鉄帽子王家 [戻る]
  9. 八大鉄帽子王家 [戻る]
  10. ベルリン州立図書館デジタルアーカイブ欽定宗室清文王公功績表伝 [戻る]
  11. 《清史稿》本紀巻十四 本紀十四 高宗 弘曆五 [戻る]

孝荘文皇后と愉快な仲間達-ダイチン諸王編1

 と言うワケで、「辮髪を惜しんで大事が成せるか!」「辮髪も守れずに国を守るだと?」「だが、これからは死んでも辮髪は失わない」などの名台詞と共に、一気に辮髪ドラマの金字塔になった態のドラマ『宮廷の泪 山河の恋』のお話です。取りあえず、あらすじだけでも見て欲しい…。
 と、今回はドラマの主役の一人、ドルゴンとその兄弟たちです。

 

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孝荘文皇后と愉快な仲間達-ダイチン諸帝編

 と言うワケで引き続きBSジャパンで放送中の《山河戀·美人無淚(邦題:宮廷の泪 山河の恋)に出て来る人物についてツラツラ書いてきます。今回はアマガ・アイシン・グルン(後金国)からダイチン・グルン(大清国)の帝王で孝荘文皇后と関わりのある人をズラッと並べようかと…。

 

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孝荘文皇后と愉快な仲間達-モンゴル女性編

 と言うワケで、BSジャパンで始まった《山河戀·美人無淚(邦題:宮廷の泪 山河の恋)》をツラツラ見てます。このドラマ、清初皇后というか皇太后というか太皇太后として有名な孝荘文皇后の一代記ですね。孝荘文皇后モンゴルホルチン部ボルジギット氏出身なので、お粗末ですがモンゴルのシーンがあります。意外と新鮮ですね。こんなに頻繁に往来できるほど、盛京(ムクデン・ホトン)とホルチン部の放牧地が近いとは思えませんが、孝荘文皇后のドラマというとホンタイジに嫁いでからドルゴン初めとしたマンジュの人々と絡む印象があったんですが、確かに孝荘文皇后の叔母である孝端文皇后も姉である敏恵恭和元妃も当然モンゴルに居たときからの血縁ですからモンゴルから話を始めて因縁を描くのはありだなぁ…と感心した次第です。まぁ、そこは良いのですが、モンゴルの装束の考証は無茶苦茶ですし、折角八旗が出て来るのにホンタイジドルゴンも馬に乗らずに袁崇煥と対戦してるあたりは…そこまで予算無かったのかなぁと悲しくなりますが…。まぁ、ちゃんとドルゴン正白旗の鎧着てたりするので、その辺は大目に見ないとダメっすかねぇ…。
 と、ドラマ見てて気になったのでこのドラマに出て来る人達の記事をWikipediaとか百度の記事あたりを見ながらツラツラまとめてみようかと思います。
 尚、人名はカタカナ(マンジュ語ローマ字表記 漢語表記)という順番で表記していこうかと。

 

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雍正帝の後宮

 と言うワケで、BSフジで始まった《後宮甄嬛伝(邦題:宮廷の諍い女)》をゆるゆる観ています。以前観ていた《歩歩驚心(邦題:宮廷女官・ジャクギ)》の様な、辮髪乙女ゲードラマなのかと思ったんですが、どうやらこれは、辮髪大奥モノの様ですね…。辮髪昼ドラでもなかった模様です。たわしコロッケとか出て来る話でもないみたいですしね…。巫術は出て来るみたいですが。

 と言うワケで、元々が舞台も特に清代に特定したわけではないネット小説が原作なので、華妃年貴妃が存命なのに九阿哥が既に罪人とされていたりと時系列があれだったり、架空の人物が大手を振って宮中を闊歩して居るみたいですね。なんで、史実の人物を纏めてもあんまり意味の無いことだとは思うモノの、取りあえずモデルを知りたくて纏めてみたり…。
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