清朝初期のチベット僧たち:1

 気がつくと一年以上放置してましたね…。と言うわけで、コロナでバタバタしてたら静岡から東京に居を移すことになって更にバタバタしてました。記事を書くほどに暇が出来たわけではないのですが、お蔵入りしていた記事を引っ張り出してきました。
 と言うわけでこの記事は、池尻陽子『清朝前期のチベット仏教政策』汲古書院 を読みながら、清朝治下で活躍したチベット僧を並べてみたものです。と言ったところで、他の論文読みながら補足もしてるんですけどね…。何にしても、この辺は清朝モンゴル政策とも絡んでくる部分なんですが、あまりお手軽にアクセス出来る情報がなかったので、お手軽な備忘録を作ってみたものです。
 この辺の前史は以前纏めた明末チベット僧のインテリジェンス活動~袁崇煥と王喇嘛、李喇嘛~をご覧になっていただくとして、とりあえずは苦心したヌルハチホンタイジ期です。
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清初、清朝とハルハ左右翼との関係史

 かーなり時間かかってしまったものの、『満族史研究』第16号の関根知良「順治朝における清朝とハルハの交渉過程───モンゴル語書簡を中心に───」で紹介された清初清朝ハルハ部との事件を時系列に並べ直して、ソースを《内秘書院檔》、《清実録》、《王公表伝》で確認してまとめてみます。年表は論文に依っていますが、その後につけたメモは自分による勝手な解釈です。モンゴルの人名地名は当該論文に依りましたが…やっぱり発音難しいですよな…。
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決戦山海関─モンゴル档案から見た順治元年

 清初ハルハ部の事を調べいて、《清内秘书院蒙古文档案汇编》という資料集が出ていることを知りました。しかし、モンゴル文の影印版かつ七冊の大部と知って自分の能力を超える明らかなオーバースペックに尻込みしていたところ、《清内秘书院蒙古文档案汇编汉译》というダイジェスト漢訳版が出ていることを知りスルッと購入してみました。で、サラサラ流し読みしていたところ、以下のような記事が目に入ったので、とりあえずメモです。 Read more

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