冰嬉

 長年の懸念事項である冰嬉に関する記事を見つけたのでメモ。
 と、最近冰嬉で検索するとコレばっかり引っかかるんですよね…。《後宮 甄嬛傳(邦題:宮廷の諍い女)》という人気ドラマの一シーンです。

 この動画の03:44頃から安陵容のフィギュアスケートが始まります。で、人気ドラマの有名なシーンで使用されたことで、割と冰嬉自体がメジャーになったようで、圓明園ではこんなアトラクションもやるようになったみたいですね…。

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アキナとサスヘ

 さて、いよいよ《歩歩驚心》の再放送もクライマックスで、八阿哥の命運も風前の灯火です。で、このあたりで出て来るアキナサスヘという八阿哥九阿哥の別名ですが、宮崎市定の『雍正帝 中国の独裁君主』中公文庫ではこうなっています。

──あいつはもう皇族ではない。一介の平民だ。皇族と間違えられそうな名前を持っていては他の兄弟が迷惑する。なんと名前をつけかえたらいいか、本人に聞いてまいれ。
使者がこの旨を取りつぐと、八阿哥は平気な顔をして、ただ一言答えた。
──犬。
──よし犬になれ。
 雍正帝は即座に八阿哥を犬にしてしまった。満洲語で犬のことをアキナという。これから朝廷では八阿哥の名をよんではならなくなって、いつもアキナと称した。i

 雍正帝の命によって宮内省は九阿哥から皇族の身分を剥奪することを決めた。皇族ではなくなると改名せねばならぬ。どんな名前がつけられたいかと聞きにやったが、九阿哥の原案が雍正帝の気に入らない。
──豚にせい。
 九阿哥は豚と名をつけかえられた。九阿哥は身体が丸々と肥えていたのだ。満洲語で豚のことをサスヘという。以後、九阿哥はサスヘが戸籍上の名になった。ii

 と、このように、アキナサスヘとなっています。しかし、宣和堂は異常な程の犬好きであった雍正帝がはたして殺す程憎い八阿哥なんて名前付けるのかしら?と、ずっと違和感がありました。それに、動物の名前を人名に付けるのはマンジュではそう珍しくはありません(例えばドルゴン Dorgonはアナグマの意)。と思って、阿其那塞思黒で検索したら面白記事が出てきました…。
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  1. 宮崎市定『雍正帝 中国の独裁君主』中公文庫 P.43~44 [戻る]
  2. 宮崎市定『雍正帝 中国の独裁君主』中公文庫 P.48~49 [戻る]

九王奪嫡のマンジュ封号

 さて、辮髪乙女ゲードラマこと《歩歩驚心(邦題:宮廷女官・若曦(ジャクギ))》の再放送をツラツラ見てました。何のかんのやっぱ面白いですよねぇ。自分は主人公の若曦にはあんまり感情移入出来ないんですが、まぁ、乙女ゲードラマなので、この人は阿哥たちを描くための狂言廻しですしねぇ。てか、マンジュなので本来ルォシィとでも呼ぶべきでしょうけど、この時代だとどうですかねぇ…。元々漢字を想定した名前は漢字のママで良いのかなとも思います。ともあれ、このドラマは史料読んだだけではさして魅力的とも思えない多羅敦郡王胤䄉はじめ他の阿哥たちを魅力的に描いてますよね…。確かに十阿哥は愚かかも知れないけど、案外気持ちの良い奴だったのかも知れないなどとはこのドラマ見るまで思いもしませんでしたというか、さして印象強かったわけでもないですしw

 と言うワケで、今回は九王+α達の名前のマンジュ語読みとマンジュ語の封号を調べて見ました。
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